純粋に「やりたいこと」を見つけ動きだす人と、「やりたくないことからやりたい」を見つけだす人がいます。
ゴールは一緒ですが、スタートの入り口を間違えないようにしましょう。
「今の自分に何ができるのだろう」は選択肢を消す
やりたいことを仕事にして食べていくには時間がかかります。
資格が必要だったり、実務経験が必要だったりする仕事ならばなおさら時間がかかります。
税理士の場合、私が思うに官報合格(5科目合格)を狙うならば、ライセンス取得までに4年が最速です。(受験に専念して1年目で3科目合格、2年目で2科目合格、その後実務経験2年の計4年)
もっと早く合格する方もいるかもしれませんが、私からしたら4年は奇跡の速さです。
そしてどんなに才能があっても、勉強して、実践で失敗して、下積み期間を経て、食べていけるようになります。
できない状態からできる状態になるまでは、どうしてもある程度時間はかかります。
でもやりたいことが見つからなくて悩んでいる人は、「今の自分に何ができるだろう」から考える傾向にあります。
「何ができるのか」から入ると「今はできないけど、やりたい」という選択肢が最初から消えます。
これでは、やりたい仕事ではなく、できる仕事を探すことになってしまいます。
「やりたい」からのやりたいことの見つけ方
「できる」ではなく「やりたい」を仕事にするためには、まずは自分と真剣に向かい合うことから始めましょう。
「何が好きで何が嫌いなのか」を真剣に感じましょう。
好きとか嫌いとかは頭で考えても絶対に分かりません。
頭で考えるのと心で感じるのは別とよくいいますが、正確には脳内での働きが別々のところで機能するためです。
これは人という生き物である以上変えられません。
そしてこの脳内のつくりや働きを知ったところで現実は何も変わりません。
私は知識を得てなんだかわかった気になってしまい、穴にはまりました。
そして好きかもしれないこと、やりたいかもしれないこと、わずかながらずっと気になっていることがぼんやりとでも分かったら、すぐに記録しましょう。
私はノートに記録してオリジナルブックをつくっています。
何かに気づいたときに、手帳やエバーノートにキーワードを記録しておいて、就寝前にノートにまとめます。
今は生活の一部となっています。
自分の想いや気づきを視覚化するのは「やりたいことを見つける」ためには必須です。
そして、ほんの少しの時間でいいので体を動かして経験してみましょう。
・30分やってみる
・体験セミナーにいく
・実際に成功している人に会いに行く
このほんの少しの経験をするかしないかで大きく変わります。
1日1個新しいことを経験するのもお勧めです。
「やりたくない」からのやりたいことの見つけ方
自分と向き合って、少しでも好きかもという気持ちを少しづつ体験していき、やりたいことを見つける方法が合わない人もいます。
そもそも気持ちがダークサイドに落ちてしまっている人には難しいかもしれません。
そんな時は、やりたくないリストをつくりましょう。
私の場合だと、
・自分に決定権がない仕事
・直接クライアントとやりとりできない仕事
・言われた通りに完全コピーでやらないといけない仕事
・ルーティンワーク
・真っ当ではない仕事
・飛び込み営業、テレアポ
・社内営業・社内接待
・人を評価する仕事
・人に評価される仕事(社内)
・スキルが上がらない仕事
・規模の拡大・組織化
などです。他にもたくさんあります。
やりたくないことを避けるのは、いけないことではありません。
人には向き不向き、好き嫌いが確実にあります。
人と接するのが苦手な方が体育会系の会社で営業をしていたり、人とコミュニケーションをとるのが好な方がデスクワークばかりしていたら、それは嫌になると思います。
今の仕事や会社が「すごく嫌だ」でも「何がしたいのか分からない」人は、やりたいことを見つけてなんとか現状を変えたいと思っていても、やりたいことはすぐには分かりづらいものです。
「やりたいことを絶対探さなきゃいけないんだ」という感じの人も空回りしてる感じがします。
そんな時は、やりたくない仕事を避けながらやりたい仕事に繋げるというのもひとつの方法です。