昔の手帳を見ていたら、興味深いメモ書きがありました。
当時参加したセミナーのメモです。
「人生を楽しくするためには、やりたいことだけを追求するのではなく、自分が楽にできること、何気なくできてしまうことを探して仕事にする」
「たとえ今は、やりたくないと思っていてもできることをしているうちに、新しい発見や、思いもよらない仕事が舞い込んでくる」
と書いてあります。
この時にどう感じたのかは思い出せないのですが、今の心境で、これを図にして考えてみました。
やりたくないけど、できること
図の③が「やりたくないけど、できる」これがセミナーで言っていた部分。
この「やりたくないけど、できる」をやり続けると、新しい発見や思いもよらない仕事が舞い込んでくるということなのですが、「やりたくないけど、できる」をやり続けてきた私の結論は、
「できる」のレベルが相当なスペシャリストでないと難しいということ。
それと運的要素が強すぎるということです。
それまで「やりたくないけど、できる」をやり続けるのは、しんどいです。
やりたいけど、できないを大事にする
営業は、④の「やりたくないし、できない」からスタートして、③の「やりたくないけど、できる」で終わりました。
これが①の「やりたいし、できる」になることはあり得ませんでした。
他にも、管理職業務や、人事評価などもやりたくないゾーンです。
税理士業は、②の「やりたいけど、できない」からスタートして、①の「やりたいし、できる」と③の「やりたくないけど、できる」に分かれました。
②の状態のときは、自分の理想とする姿があって、努力を続ける。
いわゆる夢に向かっている下積みです。
そうして仕事をしているうちに、「できない」ゾーンから「できる」ゾーンに移ってきます。
同時に、業務によって「やりたい」ゾーンと「やりたくない」ゾーンに分かれます。
自分のやりたいことを楽しんでやっているとやりたいレベルはMAXのままで、できるレベルがどんどん上昇しています。
やりたいし、できるになるまでの道のり
このままじゃダメだと感じているけど、やりたいことがわからないと悩んでいる方の多くは、③の「やりたくないけど、できる」ではないでしょうか。
③の「やりたくないけど、できる」を続けていつか①の「やりたいし、できる」になるのを待つのと、
②の「やりたいけど、できない」を続けて少しづつ確実に①の「やりたいし、できる」になるのを自分でつかみ取るのかは、
使う時間は同じでも、やりたいことをやっている時間が違います。
シンプルに毎日を楽しんでいる時間が違います。
これが「やりたい寄りのやりたくない」ならば話は別かもしれませんが、それでも「やりたくない」から「やりたい」へ移行するのは難しいのではないでしょうか。
「やりたい」に挑戦するのは、自分の気持ちに素直になるだけです。
自分の気持ちと行動が一致したときに、やりたい仕事ができていると思えるのでしょう。