伸びている会社の社長は、BSを気にします。

PLは、粗利益、経常利益、当期純利益をおさえている程度です。

BSは、直観的にお金の流れを読んでいる方が多いようです。

BSを読む大前提

BS(貸借対照表)は、PL(損益計算書)より、わかりにくい資料です。

・PLは、1年間の儲け

・BSは、今までの残高

を表します。

この今までの残高を見ても、会社の具合が良いのか悪いのかはピンときません。

しかし、決算書の見るべきポイントをおさえると、BSの重要が見えてきます。

BSには大前提があります。

まずはここをおさえましょう。

BSは、

・右側に集めたお金

・左側に使ったお金

が表示されます。

ですので、BSは右から左に読みます。

右下の純資産は、自分のお金なので返済不要です。

純資産の主な内容は、

・資本金(出資されたお金)

・利益剰余金(今までの儲け)

で構成されます。

 

右上の負債は、他人のお金なので返済が必要です。

負債の主な内容は、

・借入金

・買掛金

・未払金

などで構成されます。

当然、返済不要の自分のお金(純資産)が多く、返済が必要な他人のお金(負債)が少ないほうが有利です。

左側の資産は、右側で集めたお金を、何にいくら使ったのかを表示します。

この「何にいくら使った」というのが、BSを読むポイントです。

当期のBSを読む

まず右側から左側に読みます。

負債で220

純資産で50

あわせて270のお金を集めた。

次に、集めたお金を左側の「何にいくら使った」のかを見ます。

目立つのは、商品(在庫として残っている)が150と多くなっています。

集めたお金270の半分以上を商品(在庫)に使っているので、問題がありそうです。

この商品(在庫)がもっと少なければ、右側の借入金はもっと少なくて済んだはずです。

このように、右側の集めたお金と、左側の使ったお金を紐づけるようにすると、BSが分かりやすくなります。

左側の資産が多ければ多いほど言い訳ではありません。

資産は投資でもあり、負債の原因でもあります。

ですので、儲けが同じ金額なら、資産は少ないほうが有利になります。

「何にいくら使うか」が会社運営の最大のポイントです。

・売上の増加が見込めるもの

・経費の削減が見込めるもの

など、利益に影響する投資に絞るべきです。

利益に影響しない自社ビルのような資産の優先順位は低くしましょう。

左側の資産の中で、最も大切なものは「現金」です。

赤字でもお金があれば、手の打ちようはあります。

まずは、現金以外の資産を少なくするというイメージでBSを捉えましょう。

前期と当期のBSを比較する

BSの数字は、今までの残高を表します。

当期のBSだけでは「お金の流れ」が分かりません。

そこで、2期分のBSを比較します。

2期分比較することで、残高とお金の流れをあわせて読めます。

右側の集めたお金(負債・純資産)

・長期借入金
長期借入金が70増えています。
銀行から借入をして現金を増やし、
その現金で商品を購入したということが分かります。

・利益剰余金
利益剰余金が10増えています。
これは当期の利益が10あったということです。
利益が10でているのに、お金が減っているという点に着目します。

左側の使ったお金(資産)

・現金
現金が40減って、前期の半分以下になっています。
来季も同じようならあっという間に倒産します。

・商品
商品が120増えています。
集めたお金を使って商品を買ったということです。
現金が減った原因であることが分かります。

この商品がいつお金になるのかというのが最大のポイントです。

借入が増えて、お金が減っている状態なので、近日中に商品が売れるのであればいいのですが、過剰在庫で余ってしまうとなると危険です。

・貸付金
貸付金が10増えています。
お金が急激に減っている状況なのに貸付をするのは、無謀です。

このように、BSを比較するとお金の流れがつかめ、問題が浮き彫りになります。

まず、現金をおさえましょう。

利益がでているのにお金がないというのはよく聞く話です。

現金が増えた理由、減った理由を、BSから見つけましょう。