生命保険のスーパー営業レディにお会いしました。
御年76歳。
業界歴38年の超ベテランです。
その仕事楽しいですか?
そのスーパーレディは、38年間で一度もタコの月がないそうです。
つまり、38年間毎月必ず1件以上の契約を取っているということです。
私も営業会社で7年間、ひたすら営業をしていましたが、毎月必ず契約を取るというのは、すさまじいことです。
というかあり得ないレベルです。
営業つながりの話だと、OA機器で上場している会社の所長とお話したときも、営業時代は15年連続目標達成をしていたとおっしゃられていました。
お二人とも異次元のレベルです。
そんなお二人に同じ質問をしてみました。
「仕事楽しいですか?」
お二人ともほぼ同じ答えでした。
「楽しくはないけど、嫌じゃない」
ある一定レベルまでいくと、こういう答えになるのかなと。
自分の20代、30代を振り返ると、結局、仕事って自分の気持ち次第だなと思うのです。
楽しい仕事、楽しくない仕事があるのではなくて、自分がどう感じるか次第。
だから「楽しくはないけど、嫌じゃない」というのは真意のような気がします。
仕事自体が楽しいのではなくて、その仕事が自分に合っているということです。
天職という言葉がありますが、大げさなものではなくて、こういうことなのかなと。
税理士は天職か?
私は、税理士が天職か問われたら、
天職のうちのひとつ
と答えます。
私の場合は、譲れないものがひとつあります。
ひとりの力で自由に生きていく
この想いを満たせる仕事であれば天職になる可能性があります。
そして、天職になるかどうかは、実際にやってみるしかないです。
税理士はやってみて、楽しいときもそうではないときもあるけど、自分に合っていると感じるので結果として天職だと思っています。
やってみなければ分からないって、よくよく考えると当たり前のことですよね。
やらなくても正確に先が読めるのであれば、誰も何も悩みません。
世の中では、
天職を見つけよう
ワクワクすることを仕事にしよう
大好きなことを仕事にしよう
みたいなフレーズがあふれています。
それだけ、一見キラキラしている仕事を求めている人が多いのでしょう。
そういう私も、天職探しをしていた時期があります。
探している間は見つかりませんでしたが…
結局のところ、天職かどうか、自分に合っているかどうかは、やってみなければ分かりませんよね。
シンプルな天職の見つけ方
仕事がというか人生がつまらなくなりかけていた私が、どのようにして天職(自分に合っている職)を見つけたかというと、ポイントは2つです。
1 譲れないものを見つける(自分の軸、コアになる)
2 実際にやってみる
譲れないものを見つける(自分の軸、コアになる)
1の譲れないものは、ポジティブではなくネガティブから気づくことができました。
嫌で嫌でたまらないものの裏にありました。
自分のコアを探すときは、幼少時代の想いを大事にしましょうみたいな記事を目にしますが、これは人それぞれかなと。
私は幼少時代に何を大切にしていたのかを、そんなに思い出せませんでした…
いずれにしても、自分と向き合って、
本当は何が好きで、何が嫌なのか、
何がしたくて、何がしたくないのか、
どうなりたくて、どうなりたくないのか
をはっきりさせる必要があります。
ここが曖昧だと、仕事で嫌なことがあったときに、すぐにブレます。
逆に自分のコアとなる部分がしっかりしていると、実際にやってみてやっぱり合わないとなっても修正ができます。
まずはここをはっきりさせましょう。
実際にやってみる
2の実際にやってみるは、小さくやってみるのがセオリーです。
1日だけ30分毎日やってみるとか、
休みの日だけやってみるとか、
です。
私は今、ちょこちょこ試しているものがいくつかあります。
少しずつやるのは、いくつも同時に試験できるのがメリットでもあります。
一方で、税理士を目指したときは、どうだったかというと、セオリーとは逆で、一点集中でリスクを取りました。
短期間で税理士になりたかったので、小さく少しずつやっている時間がありませんでした。
税理士の仕事内容もよく分からないまま、会社を辞めて税理士を目指していたので、今になって思うと、税理士の仕事内容が自分に合っていたというのは、ある意味、運的要素が強かったと言えます。
こういう運的要素も含めて、最終的には実際にやってみるしかないんですよね。
20代の頃は、天職ってもっとキラキラしていて、これしかない!みたいのを想像していたのですが、少々違ったようです。
天職って意外と地味なものですよ。
このことを、ひとり士業歴12年の方に話したら、
「時の経過とともに自分も変化するので、天職だったものも、いつしか天職ではなくなるときがくるのかもしれませんね。」とのことでした。
深い。