独立時に、カネ、コネ、クライアントの3つのうちどれかひとつでもあれば、比較的スムーズな独立となります。
ひとつもなければ、いばらの道です。
私はいずれも無かったので、いばらの道を進むことになります。
正にゼロスタートでした。
カネ、コネ、クライアントをどうするか。
個人的には、クライアントに注力しています。
カネは後から、コネは意図的にはできないと思っています。
そして、クライアントを増やすには、営業が必須です。
営業スタイルを確立させるためにもがく
ネットでの営業オンリーで、理想のクライアントが仕事の依頼をしてきてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
それを実践している税理士もいるので刺激にもなるし勉強にもなります。
私もそれを目指しているのですが、とにかく時間がかかります。
そして、発信する内容や頻度も含めて、楽な動きではありません。
そう、楽ではない。
一見ネットのみでの営業は楽に見えますが、時間と労力がとにかくかかります。
裏では相当な努力が必要なのです。
お金を払って外注する手段もありますが、意図しないコンテンツになったり、なによりも「言葉に想いがのっていない記事」になります。
さらに、外注して記事を量産していると、自分の会社のサイトに掲載されている内容を把握していないなんてことにもなり得ます。
それが従業員であればなおさら把握なんてしていないでしょう。
拡大路線ならばそれでいいのかもしれませんが、個の力で生きていこうとしている人間からすると、その選択肢はとれません。
そうなると、時間と労力をかけても、自分の想いを自分の言葉で発信し続けるしかない。
人間の細胞が生まれ変わるには、改善を継続して、半年かかります。
ネットでの営業も最低でも半年はかかります。
半年間コツコツと努力を積み重ねて、ようやく半年後に、今よりも少しだけ見られるサイトになる。
また次の半年間コツコツと努力をして、その半年後には更に少しだけ見られるサイトになる。
その繰り返しだと思っています。
どうやって営業するか
ネットやSNSなどの空中戦の営業で食べていけるようになるまで、どうやって営業をするか。
毎日考えています。
そして毎日動いています。
今はネットからの流入がありません。
始めて1ヶ月なので当然です。
・知人からの紹介
・足を使っての営業
・クラウドソーシング(経験のひとつとして試しています)
しばらくはこの流れです。
これにネットとSNSが加わります。
・紹介会社
・会に所属して仕事をもらう
・営業代行
・就職
これらは、今もこれからもしません。
自分の力で生きていくと決めた道なのに、それをやっては本末転倒だから。
ここで、問題になってくるのが運転資金です。
お金がすべてではないけど、お金がなければ事業は継続できない。
理想と現実のギャップを実感するところです。
理想の働き方を追いかけつつ、現実のお金の問題もクリアしていく。
独立後の最初にして最大の壁です。
今のところの答えは、「とにかく動く」です。
正しい努力する、正しい方向に動くと、よく言われていますが、何が正しいのかなんて動く前からは分かりません。
正しい、正しくない、効率、非効率の前に、動かなければ何も始まりません。
まわりの意見は参考程度にして、自分の思ったとおりにやってみる
効率、非効率でいうと、
・ネットを使う営業は効率
・自分の足で汗かく営業は非効率
となるでしょう。
足を使った営業は非効率であったり、断られるのがほとんどなのでメンタルがやられるという意見もよく聞きます。
しかし、ネットを使った営業が「最初」から効率的かというと、そうでもありません。
自分のサイトを知ってもらうまでには、膨大な時間と労力がかかります。
そこまで継続できるか、そして、そこまでお金が持つのかという問題があります。
足を使う営業は、一見非効率でも即効性があります。
先月から、食品メーカー時代に担当していた店や企業に営業をしています。
10年以上前なので、すでに別の店になっていたり、再開発で大きなビルが建っていたりと、当時とは随分街並みも変わっているのですが、10年以上継続されている店や企業もあります。
そして、嬉しいことに覚えていてくれているものです。
早速、仕事の依頼を受けることもできました。
マイルールとして、税理士法人時代のクライアントには営業をしません。
労働時間や給料について言えばキリがないけど、なんだかんだ言って、この業界のことを何も知らない状態から今の状態になれたのは、修行させてもらったから。
経営する側になると、月20万円の給料を定期的に支払うのがどれほど大変なことかよく分かります。(私は今もこれからも雇わない)
頭が固いのかもしれませんが、世話になった会社に最低限の筋は通したいのです。
良い関係だったクライアントは喉から手がでるほど欲しかったけど、自分の信念を曲げてまで奪いとるようなことはしたくなかった。
結果としてクライアント0からのスタートでしたが、それで良かったと思っています。
カネなし、コネなし、クライアントなしでも、なんとかするのを実証するチャンスがあるからです。