試算表とは、毎月つくるBSとPLのことです。

決算書は年に1回ですが、試算表は毎月作成します。

毎月、試算表の数字を確認しないと、

・売上は伸びているか

・利益はでているか

・お金は足りるか

といったことを把握することができません。

試算表を定期的につくっていない会社は、確実に資金繰りに苦労します。

毎月試算表をつくると決めましょう。

 

PLはどれだけ儲かったか

BSはどれだけお金があるか

を見ます。

PLは売上総利益、経常利益、当期純利益をおさえる程度でいいです。

それよりも、お金の動きを示すBSを読めるようにしましょう。

試算表は3つに分ける

試算表は毎月つくるものですが、非常に読みにくいものです。

試算表は、決算書とはつくりが違います。

馴染み深いのは、下図のタイプではないでしょうか。

右側に負債と純資産

左側に資産

があるものです。

左右の数字が一致するようにできています。

このタイプの決算書の読み方は、書籍が多数でているので、知っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、試算表はこのような形をしていません。

上から、

資産

負債

純資産

の順番に並んでいます。

これが、試算表を読みにくいものにする原因です。

 

まずは、試算表を、3つに分けてみましょう。

資産合計

負債合計

純資産合計

という項目で分けます。

こうすることで、直観的に分かりやすくなります。

資産の見方

現預金をチェック

現金や預金など、いますぐに使えるお金がいくらあるのかをチェックします。

まずは、当月残高70の現預金が、いますぐ使えるお金ということを把握します。

目安として、現預金の金額が、1ヶ月の売上以下だと、資金繰りは厳しくなります。

次に、前月残高と比べ、現預金が増えたのか減ったのかを確認します。

現預金は、

借方(左側)が増加

貸方(右側)が減少

です。

1ヶ月の間に80から70になっているので、10減っていることが分かります。

現預金の

・いますぐ使えるお金

・前月からの増減

最初に、この2つをチェックしたら、次の項目にうつります。

利益剰余金をチェック

純資産の利益剰余金をチェックします。

利益剰余金の前月残高に、PLの当月の当期純利益(または損失)をプラス(マイナス)した金額が、利益剰余金の当月残高になります。

PLの当期純利益(損失)が、BSの利益剰余金とつながります。

PLの当期純利益は、当月どれだけ儲かったかを表します。

BSの利益剰余金は、累計でどれだけ儲かったかを表します。

この図では、利益が10でているのに、現預金が減っていることが分かります。

次に、その原因を他の項目から読み解きます。

現預金以外の資産をチェックする

現預金は最初にチェックして、他の資産とは分けて考えます。

他の資産を見るときのポイント

・資産の増加(左側の数字、借方)⇒お金を使った

・資産の減少(右側の数字、貸方)⇒お金を集めた

となります。

売掛金

左側の数字である借方は、使ったお金

右側の数字である貸方は、集めたお金

です。

売掛金の場合、

借方(左)は、当月に発生した売掛金

貸方(右)は、当月に回収した売掛金

となります。

図の売掛金は前月残高が100、当月残高が110となっています。

前月残高100のうち60を回収して、当月70の売掛金が発生したので、当月残高が110となります。

売掛金は、代金を掛にして、後で受け取ります。

つまりお金を貸している状態です。

お金を貸すと現預金は減るので、売掛金に10のお金を使ったことになります。

試算表の売掛金は、回収と発生をチェックします。

前月から当月にかけての増減を見るのです。

増加した10の売掛金を現預金で回収していたら、売掛金は増えず現預金が増えます。

売掛金が増えるということは、現預金が減るということになります。

商品

商品は在庫です。

商品が減るということは、在庫を売ったということです。

商品が70から60に減っています。

商品が10減っているので、10のお金を集めたということになります。

貸付金

誰かにお金を貸す。

つまりお金を使ったことになります。

借方(右)に10なので10のお金を貸した(使った)

貸方(左)に10の場合は、10のお金を回収した(集めた)

となります。

備品

備品が減っているということは、減価償却をしたか、廃棄したということです。

お金には直接影響しません。

負債の見方

負債を見るときのポイント

・負債の増加(右側の数字、貸方)⇒お金を集めた

・負債の減少(左側の数字、借方)⇒お金を使った

となります。

資産と逆の考え方になります。

買掛金

買掛金は売掛金の逆です。

代金を掛にして、後で支払います。

つまりお金を借りている状態です。

買掛金が増える(お金を集める)

買掛金が減る(お金を使う)

と考えます。

図は、買掛金が90から80に減っています。

これは、10のお金を使ったことになります。

買掛金の増加が80(お金を集める)

買掛金の減少が90(お金を使う)

ですので、集めたお金より使ったお金のほうが多かったということです。

借金の返済と同じイメージです。

未払金

未払金も買掛金と同じです。

短期借入金

前月から当月にかけての動きがないので、借入金の返済をしていないということです。

長期借入金

140から120に減っているので、20のお金を使って返済をしたことになります。

 

試算表でBSを読むときは、集めたお金と使ったお金に着目します。

PLの利益だけ見ていても、お金のことはわかりません。

毎月の試算表でBSをチェックすることによって、お金の流れを把握することができます。