私は短気です。
イラっとくるのも嫌なので、イライラを無くそうと、散々あの手この手を試してきたのですが、無くなりそうもありません。
無くなりはしないのですが、今のところうまくいっている方法があります。(たまに失敗します)
アレもコレも星人
今のところうまくいっている方法を結論からお伝えすると、
「一点集中」
です。
何かをするときに、ひとつのことだけに集中すると、イライラすることが減ります。
例えば、
・食事をするときは食事に集中する(人と一緒に食事するときは会話も楽しむ)
・トレーニングするときはトレーニングに集中する(人体構造を鮮明にイメージする)
・仕事をするときはマルチタスクをしない(ひとつずつ正確に完了させるほうが結果として早く終わり質も高い)
・歩くときは歩くことに集中する(ランニングするときに走ることに集中するのと同じ。これ最近取り入れました。)
といったところです。
私、もうすぐ39歳になりますが、どうやら注意力が散漫な人間のようです。
小学校の通信簿にも同じようなことが書かれていました。(父も兄も私も)
これは、変えられそうもありません。
注意力散漫ということは、あれもこれも気になるということです。
この性格、
・おもしろそうなことはないかとキョロキョロ、ウロウロする
・アレもコレもやってみる
みたいなメリットもあるのですが、
逆説的にみると、
・アレもコレも目につく
・アレもコレもイラっとする
のようなデメリットもあります。
そして、注意力が散漫ということは、単純に集中していないということです。
集中していないから、アレもコレも目に入って、どうでもいいことに気づいてしまう。
この「アレもコレも」と最悪な相性なのが「べき論」です。
「アレもコレも」と「べき論」の組み合わせ
イラっとくるポイントは人によって違うと思うのですが、多くの場合、
「こうあるべき(通称べき論)」
「自分はそんなことはしない」
のように、自分の価値観と照らし合わせ(その間0.0001秒)て、自分の「こうあるべき」と違う行動をとっている人を見るとイラっとくるのではないでしょうか。
この「べき論」と「アレもコレも」が合体するとやっかいです。
アレもコレも目について、アレもコレもこうあるべきだと感じてしまうと、イライラが止まらなくなります。
最近あったことだと(一点集中の失敗例)、
信号のない狭い十字路でのこと。
右折しようしている前方からきた車が、歩行者の私を待っていてくれた。
ではではと十字路を渡ろうとしたところ、横から自転車に乗ったおばちゃんが突っ込んでくる。
激突しそうになり、私が止まる(当たり前のように過ぎていくおばちゃん)
さて、渡ろうかと思ったら、間髪入れず横から車が突っ込んでくる。
ひかれそうになり、私が止まる(当たり前のように過ぎていく車)
ようやく十字路を渡り、次の通りに出る。
道路を渡っているのに、なぜか横から車が突っ込んできてひかれそうになる(運転手キレる)
ここで、イライラMAXに到達しました。
これを算式にあてはめると、
「アレもコレも」+「こうあるべき(べき論)」=イライラMAX
「アレもコレも」=突っ込んでくるおばちゃんと車2台
「こうあるべき(べき論)」=歩行者を優先すべき
「歩行者を優先すべきだから、自転車と自動車は止まらなくてはならない」
となります。
で、止まらないで突っ込んできたので、イラっとします。
イラ×3が一気にくるともうダメです。
ここで、「歩く」ことに「一点集中」していたらどうでしょうか。
右足と左足の感覚、地面を踏む、地面を蹴る、ということに集中していたら、
「アレもコレも」とか「べき論」とか、どうでもよくなるんですよね。
というか、ひとつのことに集中すると、脳も神経も感覚もフル活用するので、とても忙しくて、イラついている場合じゃなくなるわけです。
他人の「こうあるべき(べき論)」は変えられない
世の中では、「べき論はダメだ」みたいな風潮があるのですが、これを自分で修正していくのは非常に難しいです。
今までの人生で培ってきた価値観をいきなり変えられる人は、ほとんどいないと思います。
一方で、「こうあるべき」に固執していると、社会とは適合できません。
なので、うまいことバランスを取りながら生きるのですが、
大きく分けると、この3つでしょうか。
1 自分と価値観が似ている
2 自分と価値観は違うけど許容範囲
3 自分とは価値観が違いすぎて許せない
1の価値観が似ている人→ストレスはほぼない。
2の価値観は違うけど許容範囲な人→関わる人の大半
3の価値観が違いすぎて許せない人→イラっとくるキーマン
3の人と遭遇してしまったら……
これどうしようもないですよね。
先ほどの例だと、「歩行者を優先すべき」は正しいことなのですが、「歩行者よりも自分を優先すべき」という価値観の人には、正しいとか間違っているとかは通じないんですよね。
他人の価値観を、自分にあわせてもらうことなんてできないし、
自分の価値観を、自分とはまったく違う人にあわせることもできないし(嫌だし)、
なので、関わらないようにするのが一番です。
そうはいっても関わらなくてはいけないときは、「一点集中」しましょう。
イラっとくる人がいても、ある意味どうでもよくなります。