先日、起業している友人たちとの会話で気づくことがありました。

自分の税理士としての仕事のスタンスを、今一度振り返ってみました。

税理士の仕事内容から気づいたこと

ひとりは、中堅規模の税理士法人を顧問に、もうひとりは、個人税理士を顧問にしています。

 

税理士法人に依頼している友人は、顧問契約をしたときに、ワードで問診票というか尋問票のようなものを渡されて、根掘り葉掘り情報をメールで送るように言われる。

以後月次のやり取りもずっと尋問票が送られてくるのみ。

担当は入社1年目で1回だけ会ったことがある。

 

個人税理士に依頼している友人は、資料を毎月送っているが、返ってくるのが3ヶ月~4ヶ月後。

連絡をしても、忙しいアピールをされる。

税理士からの質問や連絡は一切ない。

 

両方とも顧問料は相場以上。

 

これを聞いて、私が思ったことは、良い悪いの話ではなく、税理士の生き方やスタンスがサービスに現れるのだなということです。

税理士業界は少々特殊なので、税理士のサービスに不満があるということは、税理士の生き方やスタンスと合わないということに直結するのではないかと思ったのです。

仕事を通じて自分のスタンスを知る

税理士として、自分はどうなのかと、仕事内容を振り返ってみました。

例えば、

今、経理の仕組みづくりをサポートしている会社が数社あります。

提案している内容や資料は同じで、当面の目標としている着地点も同じです。

でも、経営者のタイプがまったく違うので、「行き先」は同じでも「行き方」は違うのです。

 

・自ら率先して経理や仕組みづくりをした上で、従業員にドロップする経営者

・経理や仕組みづくりの大枠を理解して、業務は従業員に任せる経営者

・経理もできるようになり、自社の分析や、作戦を考えてPDCAを回すのが好きな経営者

・自分の情熱を注げることに全力を尽くし、苦手なことは他の人に任せる経営者

 

おもしろいくらいタイプが違います。

そして、タイプが違う経営者に、同じを提案しても、全員が同じようには進まないのです。

 

経営者が、何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が不得手で、何に情熱を注ぎたいのかというのを理解しないと、私のやっている「経理の仕組みづくり」「会社の仕組みづくり」は、確実に失敗します。

 

では、経営者を理解して、心を開いてもらうには、どうすればいいか。

 

コミュニケーションをとる。

 

一択です。

今のところ、他に答えは見つかりません。

 

「経理の仕組みづくり」「会社の仕組みづくり」をしている会社への訪問回数は、この5ヶ月でそれぞれ8回。

これが多いのか少ないのかは人それぞれだと思いますが、勤務時代にやったら確実に怒られているペースです。

メールの頻度も少なくないほうだと思っていますし、内容もビジネスライクではありません。

相手のことを理解したい、自分のスタンスを伝えたいと思うと、自然とこういう流れになります。

仕事のスタンスを発信する

税金や会計とは関係ないけど経営上とても重要な話は、どの会社にもあります。

このような税理士に相談する話ではないことも、相談してもらえるようになって、ようやく顧問税理士としてスタートラインに立てたと思っています。

 

私の仕事は、会計データのチェックや申告書の作成だけではありませんし、そこがゴールでもありません。

会社にとって、経営者にとって、必要な存在になることがゴールです。

もちろん会社の成長に伴って、私の税理士としての能力が及ばなくなったときは、卒業のタイミングです。

 

こういうスタンスで仕事をしてきて感じることは、顧問をしていると、会話やメールの温度感が変わってくるということです。

 

温度感はカタチとしては見えないものだけど、言葉にするなら

 

「信用」

 

です。

 

 

結果として、

「信頼している」

「ありがたい」

「毎月健康診断を受けている感じがする」

「気づかないところを気づかせてくれる」

「(値上げに対して)もちろん」

のような、とても嬉しい言葉をいただくことができています。

 

もちろん、みなさん、しっかりと報酬はいただいています。

自分のサービスに満足していただいて、報酬をいただく。

30歳のときに目指していた姿にようやくなれた気がします。

 

一方で、このような私のスタンスが合わない経営者もいました。

私は、税理士業は究極のサービス業であり、かつ信頼関係がなければ成り立たないと思っています。

生き方やスタンスというのは、実際に仕事をしてみないと分からないのですが、少しでもミスマッチを防ぐためにも、こうして私の想いを発信しています。