顧問先のベンチャー企業の社長との一コマ
「最近ブログばっかり書いているんですよ」
「そうなんですか」
「はい。もうすぐ月100万PVです」
「100万!」
「本に書いてあることを忠実に記事にしたら上位検索されるようになったんですよ」
早速、その本を紹介してもらいましたが、実は私も読んだことがある本。
確かに面白い本で、読んでいて楽しかった記憶はあります。
しかし、そこから何かを得たかというとそうでもない…
同じ本を読んでいるのに何が違うのでしょうか。
他人事(ひとごと)ではなく自分事化(じぶんごとか)する
その本を今一度、読み返してみました。
すると、新たに気づくことが多々ありました。
前回読んだときと何が違うかというと、
「実際にブログを書いているということ」
他人事(ひとごと)ではなく自分事(じぶんごと)になっている点が最も違います。
自分事という言葉はビジネス用語で使われますが、そんなに難しく捉える必要はないかなと。
要は、自分のためなら真剣にやるということですよね。
では、どうしたら自分事になるのか。
まずは、シンプルに少しでもやってみるのが一番確実で一番早いです。
この少しでもやるかやらないかの差は、天と地の差があるといえます。
・やってみてダメならやめる⇒他人事
・やってみてイケそうなら続ける⇒自分事になる可能性がある
という解釈です。
(やってみてダメならやめるができない状況だとツラいのですが…)
ブログを書いていないときは、本を読んでも自分とは関係ない他人事なので、なんとなく分かった気になって終了でした。
ブログを書いている今は、完全に自分事なので真剣に読みます。
さらに、実際に経験していることなので、理解度が高くなり、気づきも多くなります。
「知っている」のと「できる」のは別次元の話
他人事(ひとごと)ではなく自分事化(じぶんごとか)することができても、うまくいかないことは多々あります。
頭では分かって(分かったつもりになって)いても、できていないことがあります。
これは、自分がある程度経験しているものを例に考えると、しっくりきます。
私、趣味が筋トレでして、週5~6でトレーニングをしています。
食事管理、栄養管理も含めて、楽しみながら真剣にやっています。
私の場合、筋トレにあてはめて考えると、よく分かります。
例えば、筋トレをするうえで特に大切にしているのが、
・トレーニングのフォーム
・筋肉の起始・停止の意識
・インターバルの間隔調整
です。
筋トレの基本中の基本なので、トレーニングをしている人なら、この言葉を見て「知っている」という人は多いと思います。
しかし、「できる」という人は、真剣に筋トレをしている人以外は、そこまで多くないのではないでしょうか。
(筋トレをしていない人からすると、なんのこっちゃだと思います。)
そして、筋トレを始めたばかりの人は、皆さん同じことを言います。
「簡単」
「すぐに筋肉がつく」
そういう私も同じことを言っていました。
ネットにのっている情報を集めて「知っている」けど、「できない」状態です。
「知っている」だけでは、「できない」から「できる」になることはありません。
結局、「できる」ようになるには、トライ&エラーを繰り返すしか方法はないという結論です。
冒頭の社長の話にあわせると、本に書いてあることを忠実に、ひたすら記事を書き続けて、工夫・改良していったうえでの100万PVといったところでしょう。
100万PVと聞くと異次元のような感じがしますが、魔法があるわけではなく、シンプルに「できる」ようになった結果なんでしょうね。
「自分事」と「できる」の先にあるもの
どういう状態になったら、「自分事」になって、「できる」ようになったと言えるのでしょうか。
私の場合だと、「自分事」になって、「できる」のは、
・税金
・経理
・ビザ
・キャリア
・筋トレ
などです。
これを、
「自分の言葉で人に説明することができます」
もちろん、私より優れた税理士はたくさんいますし、筋トレのことはパーソナルトレーナーなどの本職の方々には遠く及びません。
しかし、自分の言葉で人に説明することはできます。
どこかで聞いたようなことだけを言われても、なんというか、うわべだけの感じがするのですよね。
実際に自分が経験していないことって、深く熱く語れませんよね。
そういう目に見えない温度感というのは、意外と気づきます。
「自分の言葉で人に説明できる」なら、それは「自分事」であり「できる」ことなのではないでしょうか。
「自分事」として、「できる」ようになって、「自分の言葉で人に説明できる」ことが増えると、人生楽しくなります。
今も、少しずつちょこちょこチャレンジしているものがあります。
これが「できる」ようになってきたら、楽しいだろうな~と妄想して過ごしています。