税理士が取材されている記事をみるといいなと感じます。
私も、いつか取材されたい。
「いつか」だといつになるのか分からないので、とりあえず今してみます。
以下、目次のタイトルがクエッションで本文がアンサーになります。
目次
税理士になった理由は?
サラリーマン家庭に生まれ育ち、当たり前のようにサラリーマン街道まっしぐらで、気づいたら30歳になっていました。
これが当たり前で、人生こういうものなんだと思っていたのですが、ある日気づきます。
何かがおかしい
なんでお客さんに媚びるのだろう
なんで上司に媚びるのだろう
なんでノルマを達成しなかったらダメな奴扱いされるのだろう
なんで人生の決定権を自分以外の人間が握っているのだろう
なんで人生がつまらないんだろう
恥ずかしながら30歳で初めて自我が芽生えます。
1年間、徹底的に自分と向かい合った結果、出した答えが、
「ひとりの力で自由に生きていく」
でした。
初めて、自分の意志でリスクを取る決断をしました。
これは、今でも私の根底にある想いで譲れないものです。
当時は、これに加えて、自分のことを認めたいという欲求がありました。
自社商品を売ることしかできず、会社の外にでたら何もできない自分が嫌だったのです。
これらの想いを満たすことができるのが士業でした。
30歳の頃は、難関国家資格があれば、ひとりでも生きていけるし、自分のことも認められると思っていました。
そして、税理士を目指します。
簿記3級も知らずに発信してしまいましたが、2年間受験に専念し、1年間税理士法人でアルバイトをし、計3年で4科目合格しました。
残り1科目は職員として働きながらでもなんとかなると思っていましたが、勤務時代の受験はすべて落ちました。
結局合格するまで7年かかりましたが、官報合格をして自分のことを認められました。
実際に税理士になってどうでしたか?
難関国家資格があれば、ひとりで生きていけると思っていましたが、資格を取っただけでは食べていけないという現実が待っていました。
自分がどういう仕事ができて、どういう想いで仕事をしているのか、そしてどのようにして役に立てるのかを知ってもらえるまで、何も始まりませんでした。
開業当所は、ブログで日々発信し続けながら、足を使った営業、知り合いからの紹介などで、なんとか生活していました。
自分から発信し続けて何年かすると、自分の価値観に共感してくれる方々が現れます。
そして、執筆を依頼されるようになると、ブランディングにもつながります。
ブログや執筆活動を通じて、自分にあう仕事を自分でたぐり寄せられるようになりました。
事務所の強みは ?
得意な仕事は、
・お金のサポート(経理、税金など)
・外国人のサポート(ビザなど)
・キャリアのサポート(生き方、働き方、独立、転職など)
です。
好きな仕事は、
・ベンチャー企業のスタートアップのサポート
・スモールビジネスのサポート
・ひとり社長、フリーランスのサポート
です。
一緒に仕組みをつくったり、一緒に成果を喜ぶのが好きなのです。
それと、ボディビルダーやパーソナルトレーナーの方々との仕事は楽しいですね。
自分が好きなこと(筋トレを中心としたボディメイク)
と
自分ができること(税金、お金、経理のサポート)
が交わる部分だからです。
ビジネスとして儲かる儲からないの話ではなくて、マッチョからの仕事の依頼はシンプルに楽しいです。
仕事の話だけではなく、自分が夢中になっているものを共有できるのがいいですね。
依頼する側としても、税理士がボディメイクしているなんておもしろいのではないかと。
まったく業界のことを知らない税理士よりも、業界のことを知っているというのも、強みですね。
税理士業界で仕事を続けていくコツは?
「会社の規模」と「個人の影響力」のどちらに重きを置くかでまったく異なります。
私は今までもこれからもひとりなので、個人の影響力に重きを置いています。
ひとりでフリーランス税理士としてやっていくのであれば、税理士としての実力があることが大前提です。
法律の改正についていけなくなると仕事になりませんので、常に税金の勉強をする努力が欠かせません。
税理士業界は古い業界であり、ある意味カモにされている業界でもあります。
いまどき50%以上の紹介料を払ってまで紹介会社を使っているのは税理士くらいです。
古く進化しない業界だからこそ、当たり前のことをやっていれば、クライアントに評価されると言われていた時代もありました。
しかし、そのような税理士はすでに淘汰されています。
税理士としての知識に加えて、営業力、マーケティング力、コミュニ―ション力、IT、AIなど、常にビジネスマンとしてのレベルを進化させなければ衰退する一方でしょう。
いつの時代も、今までと同じようにやっている人から順番に、世の中についていけなくなります。
まったなしです。
「税理士としての知識のアップデート」と、「ビジネスマンとしての武器のアップデート」は仕事を続けていくうえで必須でしょう。
特に、ひとり税理士の場合はすべて自己責任なので、言い訳ができません。
突き抜ける覚悟も、敗れていく覚悟も、常に意識しています。
今まで生き残れたポイントは?
チャレンジしたことがない仕事も積極的に受けてきました。
とにかく食べるために必死でした。
(違和感の覚える仕事は、開業初月にもかかわらずお断りしましたが…)
ただ、ライスワークとライフワークは常に意識していました。
ライスワークは食べていくための仕事。
ライフワークは充実感を得るための仕事。
このバランスをとりながら、理想の自分に近づいていくのは、独立の醍醐味といえます。
日銭を稼ぎながらもセルフブランディングをして、独自の立ち位置を見つけられたことが今につながっているのではないかと思います。
ひとり税理士(フリーランス)のメリットは?
やはり仕事を選べることです。
納得いかない案件や、違和感を覚える案件は断る自由があります。
会社員時代は選択肢がありませんでした。
独立してからは、やらされ感がなく、自分の生き方・働き方を自由に選択することができます。
とはいっても、今でも仕事に追われることもありますが、それもいいかなと思っています。
分単位で時間を管理していた時期もあったのですが、私には向いていませんでした。
ひとりでやっている限り、どういう状況になっても、時間の使い方は自由です。
自由と責任は表裏一体ですが、人生を自分の望む方向に少しずつでも進めるので、ひとり税理士(フリーランス)になって、本当によかったです。
今後やりたいことは?
筋トレが趣味なのですが、40歳以上のマスタークラスの大会に出場することです。
ブランディングになるかどうかは分かりませんが、そんな税理士いないから狙いたいところです。
あとパーソナルトレーナーの資格にも興味があります。
筋トレ文化を広めつつ、事業とも連動できれば楽しいだろうなと考えています。
この話は、2018年8月現在、一部フィクションが含まれています。(近々ノンフィクションになります)