とある会社のマネージャーとの話。
組織の生産性が悪いとのこと。
問い合わせ数、受注率、売上、人員数、人件費などに納得がいかないようです。
生産性を上げるために何を管理する
・組織の場合、規模の拡大や人員増加に伴い人件費と家賃が必然的に上がる
・家賃と人件費を稼ぐには、絶対的にクライアントの件数が必要
・業務量はエンドレスに増え続ける
・トップからの意思決定の伝達速度が遅れる
・当事者意識を持つ従業員の割合が少なくなる(幹部以下はトップの意思がよく分からない)
・管理職から中堅、若手への伝達の際に、トップの意思とは違う内容になる
・調整するための会議が増える
この状態で、生産性を上げるというのは難題です。
徹底した時間管理と分業を強化するとのことでした。
確かに分業は、生産性を上げます。
組織ならではの技です。(従業員のレベルが偏ったり、希望の仕事ができないとモチベーションは下がりますが…)
時間管理は、どこの会社でも言われていますが、抜本的によくならないのは、誰かに言われてやっているからのように思います。
私は自分のために行う時間管理ならばいいのですが、誰かに徹底した時間管理をされたら嫌です。
そういえば以前「扱いにくい」と上司に言われたことがあるのを思い出しました。
私みたいな社員がたくさんいると、管理がしにくいのでしょう。
ひとりビジネスの生産性を上げる
組織の一員としての生産性の上げ方と、ひとりビジネスとしての生産性の上げ方はまったく違います。
ひとりビジネスは、人を管理することも管理されることもありません。
すべてを自分で管理します。
誰かに仕事を振るということがないので、工夫しないと時間はあっという間に足りなくなります。
生産性が低いと上司に怒られるのではなくて、生産性が低いと生活に直結します。
だから、スケジュール作成、実行、検証を繰り返して、日々微調整しなければなりません。
この期間は「1日単位」です。
1日のスケジュールを自分の理想どおりにつくり、愚直に実行し、1日の終わりに必ず検証する。
この地道な行動を積み重ねて、生産性が上がります。
そして個々のスタイルもあります。
朝から晩まで仕事をするのがあっている人もいれば、そうでない人もいます。
ひとりビジネスで生産を上げるには、自分のスタイルを少しずつ確立させていくことが求められます。
私は、スケジュールの基本となる型があります。
その型にあわせてスケジュールを決めます。
もちろんイレギュラーなこともあるのですが、基本軸ができているとブレることも迷うことも減り、生産性への影響が少なくなります。
生産性を上げるのに必要なもの2つ
感情
組織からしたら、いきなり身も蓋もないようなことですが、私は感情を重視します。
私は、嫌な仕事・違和感のある仕事をして、生産を上げられません。
マシーンのように淡々と作業をして報酬を得ればいいのでしょうが、そういう仕事はしていません。
数はこなせませんが、その分提供する内容にこだわります。
自分のやりたい仕事をして、自分を必要としてくれる人にサービスを提供する。
私の中では、これが最も生産性を上げます。
体調
体調管理にはこだわっています。
常に良いパフォーマンスをするには、常に万全の体調にする必要があります。
私は、無理をし続けて体を壊してから気づきました。
不摂生をしていた時期と今の状態を比較すると、集中できる時間がまったく違います。
「徹夜明けの医者に手術をまかせられるか」という言葉はよく聞きますが、自分の体調管理に注意を払わないということは、これと同じことです。
会社員時代は、納得のいかない仕事でも、やりたくない仕事でも、選択肢はありませんでした。
そして朝7時から終電まで働き、土日も出勤していました。
心も体もボロボロの状態では生産性は上がりません。
生産性を上げる技の前に、基本となる心と体を整えましょう。