会社を辞めるときは、何かの引き金があることが多いです。
引き金は動き出すエネルギーにもなりますが、危険な刃にもなります。
自分を幸せにする仕事
働く理由は人それぞれです。
・生きていくため
・お金のため
・成長のため
・自己実現のため
そんなことを考えたこともない人もいるでしょう。
でもゴールはひとつです。
幸せになるためです。
手段や方法が違っても、誰ひとり例外なくこのゴールに向かっています。
・お金があれば幸せになれる
・目指している姿に向かっているとき幸せになれる
・誰かの役に立っているとき幸せになれる
つまり仕事は、幸せになる手段のひとつです。
それなのに、仕事をすることで不幸になっている人がいるのは何故でしょうか。
・お金のためにやりたくないことをする
・人の目ばかり気にする
・自分を犠牲にしている
・自分に嘘をついている
今の仕事に不満を感じているならば、「今の仕事で幸せになれるのか」を真剣に考えてみましょう。
自分の想いを満たす仕事
「自分を幸せにする仕事」とは「自分の想いを満たす仕事」です。
30歳当時の私の想いは、大きく3つありました。
「ひとりの力で自由に生きていく」
→自分の想いに蓋をして生きてきましたが、根底にあったのはこの想いでした。これが最大のエネルギーになりました。
当時はこの他に、
「そこそこ稼げる」
→低賃金で残業代もでない状態だったので、人並みくらい稼ぎたいという思いがありました。
「そこそこ社会的地位がある」
→会社の中では年功序列で固められ、会社の外にでたら自分は何もできない。
そんな自分が嫌だったのです。
その当時は、これを満たすのは士業だと思いました。
士業というと当時の私からは雲の上の存在で、どの士業が何をしているのかもわかりませんでした。
でも「ひとりの力で自由に生きていく」ことが、ありたい姿だと気づいたので、迷いはありませんでした。
自分の想いを満たせるかどうかを重視しました。
「引き金」と「きっかけ」の違い
私は、会社を2社退職しています。
税理士を目指し食品メーカーを退職。(税理士法人に入社するまで2年間受験勉強に専念)
税理士とキャリアアドバイザーを目指し税理士法人を退職。(退職したときはまだ税理士ではなく、税理士になる前にキャリアアドバイザーとして起業しました)
1回目も2回目も、やりたいことにチャレンジするために退職しています。
しかし、行動するまでの過程が違います。
やりたいことを見つける方法が違うのです。
1回目は、
・引き金があった
・やりたくないことから、やりたい仕事を具現化
2回目は、
・きっかけがあった
・やりたいことから、やりたい仕事を具現化
「引き金」は他人が原動力です。
「きっかけ」は自分が原動力です。
どちらが強力かといえば「引き金」です。
動き出す大きなエネルギーになります。
しかし、「引き金」は大きな痛みを伴います。
「強烈な引き金」をひかれるのは非常に危険です。
これが原因で病に侵されたり、ときに自ら命を絶ってしまう人もいます。
できることならば、「引き金」が強制的にひかれる前に、「きっかけ」を見つけましょう。
私が「きっかけ」づくりを提供しているのは、「選択肢はひとつではない」ということに気づいて動き出してほしいからです。
「引き金」も「きっかけ」も両方経験してきたうえで、やりたい仕事を具現化するためのポイントは、
・「やりたいこと」だけではなく「やりたくないこと」も真剣に考える
・「引き金」ではなく「きっかけ」で動き出す
です。
「やりたいこと」だけを考えて「やりたいこと」を見つけると、「やりたくないこと」がそこに入ってきたときに、本当にこれがやりたかったのかと悩み始めます。
「やりたいこと」と「やりたくないこと」の両面から真剣に考えましょう。
「きっかけ」は、自分だけでそれに気づければいいのですが、やはり自分が理想とする生き方をしている人を見つけるのが一番の近道です。