人は、人生の多くの時間を働いて過ごします。
人生には限りがある中で、その大部分を仕事に費やします。
ということはどういう仕事をしたいのかと、どういう生き方をしたいのかはセットで考える必要があります。
心と頭のズレ
自分の仕事に違和感を覚え始めたら、それは自分のありたい姿といまの仕事が一致していないということになります。
ここで大事なことは、まずどういう生き方をしたいのか、どうありたいのかを先に決めるということです。
やりたい仕事を見つけるというと職業や業種に目がいきがちです。
もちろんやりたい職業が明確ならそれでよいのですが、そういう方はやりたいことが分からないということで悩まないでしょう。
悩んでいるとき、迷っているときというのは心で感じていることと、頭で考えていることがズレていることが原因です。
多くの悩みの根源となります。
自分に嘘をついているかも
心と頭、感情と理論がズレているのだから自分でも自分のことがよく分からなくなってきます。
自分の本当の気持ちと向き合わずに逃げたとき、人は悩み苦しみます。
さらに本人は逃げたとは一切思っていないので悩みの根源に気づきにくいものです。
昔の私はというと
・独立しても失敗する
・世の中そんなに甘くない
・生活できない
・周りからの冷やかな目
・もういい年だし
一瞬で湧きがる不安から独立はやりたいことじゃないと、自分の心の奥底にある気持ちから逃げて、自分のやりたいことを自分で認めようとしませんでした。
だからやりたいことがわからない、好きなことがわからないという状況に陥ってしまっていたのです。
やりたいことがわからなくて悩んでいるのではなくて、独立した後に成功するか不安、周りからの目が不安、だから独立したいという自分を認められない。
そういう自分の弱さやダークサイドが、独立に憧れる本心にフィルターをかけて見えなくしていました。
自分の弱さを認め、自分の本心を受け入れられたときに人は変わります。
やりたいこと、好きなこと、そしてなりたい自分、これらは見つけるものと言われていますが、正確にはずっと目の前にあります。
自分の弱い部分を認めて自分を受け入れるというのは言葉にするのは簡単ですが、とてもとても難しいことです。
ましてや他人に言われて素直にできることではありません。
ですので、
・やりたいことが分からない
・好きなことが分からない
・なんだかモヤモヤする
という状況ならば少しだけ目線を変えて、本当の問題はそこではなくて自分に嘘をついているかもしれないと考えてみることから始めてみましょう。
ありたい姿をはっきりさせる
次に心で感じていることを優先させて、やりたい仕事の前にありたい姿を明確にしましょう。
具体的に、より鮮明にイメージします。
ありたい姿がイメージできないのであれば、ありたくない姿を考えましょう。
そうすると自然にありたい姿も浮かび上がってきます。
ありたい姿がイメージできればそれを実現するには、どういう仕事をすればいいのか考えます。
それがやりたい仕事につながります。
ありたい姿とやりたい仕事、どちらか一方のみを追いかけると苦しくなります。
ありたい姿だけどやりたくない仕事、やりたい仕事だけどありたくない姿、いずれにしても仕事が嫌いになります。
人生においてなにを求めるかは、人それぞれです。
自分の価値観にあった生き方、働き方ができれば、きっと幸せになれます。
でも今の仕事で幸せになることはできないと感じているのであれば、どうありたいのか、どう生きていきたいのかを見つめ直しませんか。